CATVは、これまで再放送中心の「設備」として成長してきたが、最近になって都市型CATVが急速に拡大しつつある(1995年に運営中の160局の売上合計は1,055億円)。特に、1990年代後半になって続々大手商事会社が光ファイバと同軸ケーブルの複合設備を中心にCATV事業に乗り出しつつある。都市型CATVは、インフラとしてはB-ISDNとの競合、また情報流通としては多チャンネル衛星放送との競合が考えられるものの、今後は通信寄りのインターネット接続サービスの提供メディアとして、急速に拡大するものと期待される。1997年夏には、NTTの光ファイバ回線を利用した放送・通信相乗り型のCATVが横浜に開局する。このように、今後、通信と放送の融合はますます深まるものと予測される。